アルマ望遠鏡が、太陽の観測を始めました
アルマの発見

アルマ望遠鏡が、太陽の観測を始めました

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アルマ望遠鏡が、あたらしい観測を始めました。太陽の観測です。人が直接太陽を見ると目をいためてしまいますが、アルマ望遠鏡ならだいじょうぶです。でも、そのためには準備が必要でした。そのまま太陽を観測すると、望遠鏡が燃えてしまうからです!

2014年から、アルマ望遠鏡で太陽を観測するための準備がすすめられてきました。最初の観測は、ひとつのアンテナだけを使ったものでした。準備がすすむにつれ、たくさんのアンテナを使ったくわしい観測ができるようになってきました。いろいろな観測をためして、きちんと観測できることがわかったので、世界中の天文学者に使ってもらえるようになりました。

太陽の光は、ガスでできた太陽の表面からでてきます。いっぽうで、アルマ望遠鏡で観測する電波は、太陽の表面のすぐ上にある、熱い部分から出てきます。ここを、彩層(さいそう)といいます。アルマ望遠鏡で観測すると、この彩層の温度をはかることができるのです。

今回アルマ望遠鏡で観測された太陽の画像では、黒点がよくめだっています。黒点とは、太陽にできた「しみ」のようなもので、まわりよりも少しだけ温度が低いので暗く見えます。この暗い部分は、じつは磁石の力がとても強いのです。上の画像は、アルマ望遠鏡が2015年12月18日に観測した黒点で、その大きさはなんと地球の2倍以上もあります。

アルマ望遠鏡で太陽が観測できるようになったので、太陽のいろいろなナゾをあきらかにできるだろうと、天文学者たちは期待しています。太陽は私たちの生活にとっても身近な星です。もし太陽がなかったら、私たちは生きていけないでしょう。

何を発見したのですか?

太陽は、太陽系の中心にある大きな星です。地球やほかの惑星(わくせい)は、太陽のまわりを回っていて、太陽の光にてらされています。太陽は、地球の100倍以上の大きさを持っています。夜空に見える星と同じように、太陽はとても大きなガスのかたまりで、おもに水素とヘリウムでできています。表面温度はおよそ6000度ですが、中心の温度は1500万度にもなります。

だれが発見したのですか?

アルマ望遠鏡による太陽観測の準備は、世界中から集まった天文学者たちのチームが行いました.


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