まわりに見どころはたくさんありますか?

アルマ望遠鏡は、アタカマさばくというところにあります。さばくというと、広大で何もない熱い砂地がずっと続いている中に、ところどころヤシの木が生えているような風景をイメージするかもしれません。でも、アタカマはまったくちがいます。とても美しくて、いろいろな生き物もいる場所です。特にサンペドロ・デ・アタカマのまわりは、見どころがたくさんあります。

サンペドロは小さなオアシスの村で、家はレンガ(日干しレンガ)でできています。何千年も前にアタカメーニョ・インディアンの人たちがここに住み始めたのが始まりです。今では周辺のさばくを観光する人たちの出発点になっていて、まわりには見どころがたくさんあります。

サンペドロの近くには、バレ・デ・ラ・ルナ(月の谷)という巨大な砂の山と面白い形の岩に囲まれた場所があり、そこに行くとまるで月にいるような気分になれます。サンペドロの南には広大な塩湖、サラ・デ・アタカマ(アタカマ塩湖)があります。塩湖の向こう側の山脈には、火山に囲まれた美しい湖があります。サンペドロから90kmほど北に行くと、標高4,200mの場所でデル・タティオ間欠泉が熱いお湯を勢いよくふき出しています。

アルマがあるチャナントール高原は、世界一長い山脈であるアンデス山脈の中にあります。アンデスの多くの山々の頂上は標高5,000m以上で、中には標高6,000m以上になるものもあります。しかもそのほとんどが火山で、一部は現在も活動しています。

サンペドロの近くにも、リカンカブールという美しい火山があります。さらに南に行くと、1993年と2002年に噴火したラスカル火山があります。チャナントール高原は、5つの大きな火山(セロ・トコ、セロ・チャスコン、セロ・ネグロ、セロ・チャナントール、セロ・チコ)に囲まれています。「セロ」は、スペイン語で「山頂」という意味です。

アタカマさばくはカラカラにかわいていますが、美しい植物や動物もいます。アルマのベースキャンプである山麓施設(さんろくしせつ)の近くでは、カルドン・グランデという巨大なサボテンを見ることができます。その高さは、7m以上になることもあります。さばくには数年ごとに色とりどりの花が2~3週間ほど咲き、すばらしいながめを楽しむことができます。

塩湖にはフラミンゴが住み、山の斜面にはリャマがぶらぶら歩いています(ふだんは地元の

農家に飼われています)。標高の高い場所では、鹿に似た動物ビクーニャや、ダチョウに似た鳥レアも見ることができます。運が良ければ、ビスカッチャ(ウサギに似ているしっぽの長い動物)に出会えるかもしれません。

このように、アルマのまわりには見どころがたくさんあります。チリ北部は地球上のもっとも美しい場所のひとつです。もしチャンスがあれば、ぜひ行ってみてください。