うずまきもようが教えてくれる、惑星(わくせい)の誕生(たんじょう)

アルマ望遠鏡を使った観測で、とある若い星のまわりにうずまきもようが見つかりました。それはまるで、みえない惑星(わくせい)がガスをかきまぜたような形をしていました。

若い星のまわりには、雲のような「ガス」や、小さいすなつぶのような「ちり」が取り巻いていて、土星の環(わ)のような円盤(えんばん)を作ってます。今回観測された若い星、ぎょしゃ座AB星のまわりにも、円盤があります。円盤のなかの「ちり」は、電波を出すので、アルマ望遠鏡を使えば「ちり」がどんなふうに広がっているのかを調べることができます。この画像では、電波が強いところ、つまり「ちり」がたくさんあるところを赤色にしています。

「ちり」は、星をおおきく取り巻くわっかを作っています。では「ちり」がないところからっぽなのでしょうか? いいえ、天文学者はそうではないと考えています。この画像の真ん中あたりを見ると、うずまきもようがあることがわかります。このうずまきもようは、ガスでできています。アルマ望遠鏡は、ガスが出す電波もキャッチできるので、ここではそれを青色にしています。

では、このうずまきはどうしてできたのでしょう?天文学者は、この星のまわりにはすくなくともひとつの大きな惑星があると考えています。その惑星は星のまわりをゆっくりとまわっていて、その惑星の重力によってガスがかきまぜられて、うずまきもようができているかもしれないのです。

ざんねんなことに、惑星そのものはアルマ望遠鏡で見ることができません。惑星はとても小さいですし、この星はとても遠いところにあるからです。でも、ほかの望遠鏡を使えば、惑星が見つかるかもしれません。そうすれば、このうずまきもようのナゾも明らかになることでしょう。


なにを?

今回観測されたのは、ぎょしゃ座AB星という若い星です。この星は太陽の2.4倍の重さがあり、太陽よりも50倍も明るく光っています。でも、地球からは450光年もはなれたところにあるので、望遠鏡を使わなければこの星を見ることができません。若い星のまわりにあるガスや「ちり」の円盤は、「原始惑星系円盤(げんしわくせいけいえんばん)」と呼ばれていて、惑星ができる場所です。

だれが?

この研究をしたのは、国立台湾大学のヤーウェン・タンさんたちのチームです。研究結果は、天文学の専門雑誌「アストロフィジカル・ジャーナル」で発表されました。

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