三つ子星が生まれているところを発見!

宇宙の星の中には、太陽のようにひとりっ子の星もあります。でも、ふたごの星や三つ子の星もたくさんあります。2つか3つの星が、おたがいのまわりをぐるぐる回っているのです。こういう星を連星と呼びます。今回アルマ望遠鏡を使って、三つ子の星が生まれているところが見つかりました。この観測で、連星が生まれる方法には2種類あることもわかりました。

星は、ガスやちりが集まった巨大な雲から生まれます。とっても強い重力によって、雲の中のものがおたがいに引きあうのです。こうして、雲はだんだん小さく、濃くなっていきます。ぎゅうぎゅうに押しこめられて、最後にはとても熱くなって光りはじめます。これが、星が生まれるようすです。

もともとの雲が大きい時には、雲は小さいかたまりに分かれていきます。小さいかたまりがそれぞれ星になるのです。星団(星が何十個も集まった集団)はこうしてできます。

小さいかたまりは、さらに2つか3つに分かれることがあります。こうしてできた星は、おたがいにとても近いところにいます。星が、それぞれ重力で相手の星を引っぱっているからです。これが、連星ができるようすです。星と星の間は、何千億kmもはなれています。

しかし今回アルマ望遠鏡で発見された三つ子星は、連星がちょっとちがう方法でできることを示しています。ここでできる連星は、星と星の間がもっと近いのです。新しく生まれた赤ちゃん星は、ガスやちりの平らな円盤(えんばん)に囲まれています。この円盤の中のものはやがて合体して惑星(わくせい)になります。しかし今回観測されたL1448 IRS3Bという星の場合は、ちょっとようすがちがうようです。

アルマが観測したこの星は、まわりの円盤がうずまきの形をしていました。この円盤は3つのかたまりに今にも分かれてしまいそうに見えます。それぞれのかたまりが、この後きっと星になるのでしょう。つまり、ここからは三つ子の星が生まれるのです。星と星の間は、100億kmくらいしかありません。

天文学者は、連星には星と星の間が広くあいてしまっているものと、近くを回っているものの2種類があることに昔から気づいていました。この2種類ででき方がちがうのではないかと思われていましたが、アルマによる観測で、確かにちがう方法でできていることがわかりました。


なにを?

L1448 IRS3Bは、ペルセウス座の方向750光年のところにある赤ちゃん星です。15万才よりも若いと考えられていて、とっても若い星といえます。他の赤ちゃん星と同じように、L1448 IRS3Bのまわりにもガスとちりの平らな円盤があります。しかしこの星の場合は、円盤が不安定になって3つにわかれてしまいそうです。

だれが?

アルマ望遠鏡でL1448 IRS3Bを観測したのは、アメリカ・オクラホマ大学のジョン・トビンさんたちの研究チームです。アリゾナ大学のケイトリン・クラッターさんなど、アメリカ、ドイツ、オランダの研究者が参加しています。この発見は、科学雑誌ネイチャーで発表されました。

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