ふたご星って、どうやって生まれるの?

夜空に光っている星たちの多くは、じつはひとりっこではなくてふたごです。つまり、ふたつの星がとなりあって同時に生まれたのです。ふたご星にもいろいろあって、ふたつの星がとてもはなれている場合と、とても近くにある場合があります。今回アルマ望遠鏡が調べたのは、はなれたふたご星が生まれてくるようです。

星は、ガスやチリ(すなつぶのようなもの)がたくさん集まった、雲のようなものの中で生まれます。重力のおかげで、雲がぎゅーっとちぢんでくるのです。雲が縮んでくると、全体がゆっくりと回るようになっていきます。ちょうどフリスビーのように、平らでぐるぐると回るのです。そのまんなかで赤ちゃん星が生まれ、まわりの回転する雲の中ではチリがだんだんと集まって惑星(わくせい)になります。

フリスビーのように回る雲が、ちぎれてしまうこともあります。すると、そのちぎれた雲がまたそれぞれフリスビーのように回転して、そのまんなかでそれぞれ星が生まれます。これが、ふたご星の生まれるようすです。このとき、ふたつの回転する雲は同じ向きを向いていて、そこから生まれる星も同じ向きに自転しているはずです。たしかに、ふたご星でもふたつの星がとても近くにある場合には、その自転の向きはそろっています。

アルマ望遠鏡が観測したふたご星は、面白いことに星の自転の向きがそろっていませんでした。なぜでしょう?天文学者たちは、フリスビーのような雲がちぎれてふたつの星ができたのではなく、となりあう別々の雲のなかで星ができたのだろうと考えています。星が生まれるもとになる雲のなかではとても強い風がふいているので、雲が回転している向きもバラバラになってしまいます。はなれたふたご星の自転の向きがそろっていないのは、このためです。

宇宙の多くの星はふたごで生まれてくるので、ふたご星がどうやってできるのかを調べることは、宇宙全体の星のなりたちを知るためにはとても大切です。


なにを?

アルマ望遠鏡が観測したふたご星は、IRAS 04191+1523という名前で呼ばれています。IRASというのは、1980年代にアメリカとオランダが協力して打ち上げた赤外線宇宙望遠鏡の名前で、IRASの観測で初めて見つかったのでその名前がふくまれています。このふたご星はまだ赤ちゃんで、その年令は200万才くらい、重さは太陽の10分の1くらいしかありません。ふたご星のあいだは1350億キロメートルはなれています。これは、太陽と海王星のあいだのきょりの30倍にもなります。

だれが?

この研究をしたのは、韓国のキュンヒ大学の天文学者、ジョンユァン・リーさんたちのチームです。研究チームには、韓国、日本、アメリカの天文学者が入っています。この発見は、天文学の専門的な雑誌ネイチャー・アストロノミーで発表されました。

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