おとなりの星のまわりって、どうなってるの?

地球は、太陽のまわりをまわる惑星(わくせい)です。でも、ひとりぼっちではありません。太陽のまわりには、8個の惑星のほかにも、たくさんの月や小惑星(しょうわくせい)、すい星がまわっています。夜空に光っている星のまわりにも、惑星があります。夜空の星の中で太陽にいちばん近い星、プロキシマ・ケンタウリにも惑星があります。アルマ望遠鏡でこのプロキシマ・ケンタウリを観測してみると、惑星とは別のものもこの星を回っているらしいことがわかりました。

「プロキシマ」という名前は、「近い」という意味です。地球からこの星までは、たったの4.2光年しかはなれていません。でも、プロキシマ・ケンタウリは暗いので、望遠鏡を使わないと見えません。プロキシマ・ケンタウリは、赤くて温度が低い星なのです。

プロキシマ・ケンタウリのまわりをまわる惑星が見つかったのは、2016年でした。惑星の名前は、プロキシマbといいます。プロキシマbはプロキシマ・ケンタウリのすぐそばを回っていて、そのあいだは400万キロメートルしかはなれていません。太陽と地球が1億5000万キロメートルはなれているのと比べると、本当にプロキシマ・ケンタウリのすぐ近くを惑星がまわっていることがわかりますね。でも、プロキシマがとても暗い星なので、プロキシマbに行ったとしてもあまり暑くないでしょう。実は、その温度は地球と同じくらいなのです。もしかしたら、プロキシマbにも海があるかもしれません。

アルマ望遠鏡で観測してみると、プロキシマbの外側に、とてもたくさんの冷たい粒(チリ)がたくさんまわっていることがわかりました。しかもこのチリのおびはふたつあって、外側のチリの帯はもっと冷たいこともわかりました。アルマ望遠鏡では、こうした冷たいチリが出す電波をキャッチすることができるのです。

私たちが住む太陽系にも、同じようなチリのおびがあります。ひとつは、火星と木星のあいだにある小惑星帯(しょうわくせいたい)です。ふたつめは、海王星よりも遠いところにある「エッジワース・カイパーベルト」です。両方とも、石と氷がまじりあったような小惑星や氷のかたまりがたくさんうかんでいます。これらがぶつかると、かけらが飛びちります。アルマ望遠鏡がプロキシマ・ケンタウリのまわりで観測したチリも、小惑星や氷のかたまりがぶつかってとびちったものかもしれません。

プロキシマ・ケンタウリに向けて、小さな小さな探査機(たんさき)を送り込もうと考えている人たちもいます。どんなに速く飛んでいける探査機だったとしても、プロキシマ・ケンタウリに着くには何十年もかかるでしょう。でも、探査機がうまく飛んでいければ、プロキシマ・ケンタウリのまわりのようすをもっとくわしく調べることができるようになりますね。


なにを?

プロキシマ・ケンタウリは、ケンタウルス座にある星です。プロキシマのまわりのチリのおびは、惑星プロキシマbの通り道よりもずっと外側、星から数百万キロメートルのところにあります。この星はとても暗いので、チリのおびもとても冷たく、マイナス230℃しかありません。もっと外側にあるチリのおびは、もっと冷たいことでしょう。

だれが?

この研究をしたのは、スペインのアンダルシア天体物理学研究所のギレム・アングラダさんたちのチームです。このチームには、2016年にプロキシマbをさいしょに見つけた研究者も入っています。この発見は、天文学の専門的な雑誌「アストロフィジカル・ジャーナル」で発表されました。

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