うずまき星は、ふたごのしわざ?

アルマ望遠鏡で、ふしぎなうずまきもようの星の写真をとることができましt。この星は、実はふたつの星がおたがいのまわりをまわる「連星(れんせい)」です。うずまきの形をくわしく調べると、この連星がどんなふうにおたがいを回っているかがわかります。研究の結果、星の通り道はまんまるではなく、細長くのびた形をしていることがわかりました。

この星は、ペガスス座LL星と呼ばれています。この星にうずまきもようがあることは、2006年にハッブル宇宙望遠鏡が発見しました。アルマ望遠鏡を使って、台湾とアメリカの研究チームが、この美しいうずまきを研究しました。このうずまきは、ガスでできています。アルマ望遠鏡は、このガスが出す電波をキャッチできるのです。さらにアルマ望遠鏡は、このガスがどんなスピードで動いているかを調べることに成功しました。これは、ハッブル宇宙望遠鏡にはできない研究です。

では、このうずまきもようはどのようにしてできたのでしょうか?中心には、年を取った星がかくれています。星は年取ると大きくふくらみます。ペガスス座LL星のばあいは、太陽の200倍というものすごい大きさになっています。これくらい大きくなると、星の外側のガスは宇宙空間にどんどん流れ出していってしまいます。そのスピードは、1時間に地球4つ分も進むものすごいものです。

でも、年取った星が一つあるだけでは、このうずまきもようはできません。その星のすぐ近くに、もうひとつ別の星がかくれているのです。この星が、年取った星のまわりをぐるぐる回ると、ガスがかきまぜられて、うずまきもようができるのです。コーヒーにミルクをたらして、スプーンでぐるぐるかきまぜるのと似ていますね。

うずまきもようの写真をくわしく見ると、ところどころでうずまきがふたつに分かれているところがみつかります。これをくわしく調べると、もうひとつの星が年取った星をどんなふうに回っているのかを知ることができます。この星は、とても細長い通り道を通って、年寄りの星を回っていたのです。1周するのには、だいたい800年くらいかかります。

今から何十億年もすると、私たちの太陽もお年寄りの星になって、おおきくふくらんでしまいます。でも、太陽にはおともの星がいないので、うずまきもようになることはないでしょう。


なにを?

ペガスス座LL星は、IRAS 23166+1655ともよばれます。その名の通り、ペガスス座の中にあります。星のまわりにはガスの雲があるので、普通の望遠鏡ではこの星のようすを調べることができません。

だれが?

アルマ望遠鏡を使ってペガスス座LL星の観測をしたのは、台湾中央研究院のヒョスン・キムさんやアメリカの研究者のチームです。この成果は、専門的な雑誌「ネイチャー・アストロノミー」で紹介されました。

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